ここ最近、証券口座の開設数がどんどん増えています。
楽天証券では2020年3月の新規開設数が16万口座で歴代業界最多に達したことがニュースにもなり、株式投資の裾野がどんどん広がっているようです。実際、SNSなどでは20代投資家、大学生投資家といった人たちもよく目にするようになりました。
株式投資初心者の方へ向け、そもそも株とは何かという基礎の部分について解説したいと思います。
株って何?
株(株式)とは会社の所有権の証書のことです。東証などの証券取引所に上場している企業の株式であれば証券会社を通じて自由に売買することが可能です。
株式を持つことは会社の所有権を保有することになり、保有割合が増すほど強力な権限を持つことができます。また、株式は資金調達にも利用され、株式を譲渡することで資金を調達することもあります。
つまり、株を買うということはその会社に出資するということで、会社の一部を所有するということです。
例えば自分で起業したいと考えた場合、オフィスや設備、当面の運転資金が必要ですね。全て所持金で賄えればよいですが、足りなければ株式を投資家に譲渡することにより資金を調達するという選択が可能です。(もちろん銀行から融資を受ける方法もあります。)
株式を譲渡してもらった投資家は会社の所有権を一部保有していることになるので、配当金や優待という形で会社から利益の一部を還元してもらえます。
会社は誰のもの?
既に答えが出た感がありますが、会社は誰のものでしょうか。
答えは株主です。会社法においても明確に規定されています。
「株(株式)=会社を保有する権利」ですから当然ですね。
社長のもの、従業員のもの、顧客のものと様々な考え方がありますが、会社法で言えば社員は使用人であり、顧客は対価を支払ってサービスを享受しているのであって所有している訳ではありません。飽くまで会社を所有しているのは株主です。
だからこそ保有割合が多ければ強力な権限を持ち、汗水垂らして働かなくても配当金という形で利益が還元されるというわけです。